菊芋の名称(和名)の由来は、菊に似た花をつけ、芋が出来るために名づけられました。キク科ヒマワリ属に分類される植物です。
主成分は、多糖類イヌリンを含む食物繊維を豊富に含み、通常のイモ類とは異なりほとんどデンプンが含まれていません。
イヌリンは消化することによってオリゴ糖の一種、キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となるため、健康食品として顆粒やお茶として加工・販売されています。
「イヌリン」とは?
イヌリンとは、自然界においてさまざまな植物によって作られる<多糖類>の一群です。
イヌリンは砂糖や他の炭水化物と比較して、3分の1から4分の1程度のエネルギーしか含まず、脂肪と比較しても、6分の1から9分の1程度のエネルギーしか含んでいません。さらに、カルシウムの吸収を促進し、カルシウムの吸収を促進させる可能性もあります。また、腸における腸内フローラの活動を増進させることも指摘されています。
つまり
- 糖質の吸収速度を緩慢にする効果
- 血糖値上昇を抑制してくれる効果
があるとされてます。
菊芋茶の効用
糖尿病の改善効果あり
菊芋は糖尿病の改善に効果があると言われています。
糖尿病は全国で740万人の患者がいると推定され、中でも40歳以上では10人に1人が、60歳以上では、3人に一人がかかっているとも言われています。
菊芋には血糖値を下げる効果があるため、糖尿病対策として取り入れることが出来ます。
血糖値が高い方は、普段の食事でも気を使う事が多いですが、菊芋茶なら簡単に取り入れる事が出来ます。
腸内善玉菌が増える
菊芋には腸内フローラの活動を増進させることも指摘されています。
イヌリンは腸内で分解されフルクトオリゴ糖に変化します。これは腸内善玉菌を増やす効果があります。
- 便秘解消
- ガン予防
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性の病気予防
に効果があるとされています。
副作用はあるの?
ここまで万能の菊芋ですが副作用はありません。ただ唯一気をつけなければならないのは菊芋茶に含まれるイヌリンは普段大量摂取する成分ではないため、急に取り過ぎると胃の調子が悪くなる場合があります(虫歯予防に効果的なキシリトールガムも一度に摂取するとお腹がゆるくなりますね)。
一日一杯から二杯ぐらいが適量で、逆に毎日長く飲用する事が望ましい飲み方と言えましょう。